ひきこもりそーり

プロこもらー猿。20年ものひきこもりから抜け出したのに勤めた会社はブラックでした。パワハラで再びひきこもりに。社会を変えようと市議選に立候補。ひきこもり新聞、ひきポスに記事を寄稿。

自分が選挙に立候補した経緯ー前編

時系列順に自分の選挙に立候補した経緯を書いていく。

 

 (1)2015年4月 千葉県花見川区から中卒ニート25才が立候補。ネット上で話題になる。衝撃を受けた。選挙のあり方を考えさせられたと同時にその行動力に感服した。

(2)いろいろ調べたところ、ニコニコ動画で斎藤環・ひろゆき・池上正樹の鼎談で斎藤環が2010年に「ひきこもりは地方議員になればいい」と発言していた。その先見性はさすが。

2015年の統一地方選挙では22パーセントが無投票選挙。立候補する場所を選べば選挙なしで受かってしまう実態を知る。幸か不幸か入間市ではそうではなかったが倍率を考えれば当選するのに無理な数字ではないと思った。

 

(3)自分の職場の「雇用条件説明書」を調べた。公職に立候補するときは無給だが休暇を取れることを知る。これならば選挙に落選しても問題なし。保険がかけられる。大いにチャレンジするべきと決意。

(4)しばらくして会社が合併する。自分が所属する総務部が当初は5人だったが2.5人になった(午後からパートの女性が来る)。午前は上司と二人きり。そこからしきりに自爆営業(自社製品の買取)を強要される。

断ると、「会社にとって役立たずだな」「つぎの契約は無理だな」と言われ続ける。他の職員の目がなくなったから歯止めが利かなくなったのだと思う。

 

(5)電車に飛び込みたくなったこともあった。選挙どころではなくなった。ある日、布団から起き上がれなくなった……。仕事を辞めることになった。その後も会社が離職票や傷病手当金の書類を出してくれなかったりとなかなか縁を切ることができなかった。

障害者就労支援センターの協力を得て何とか解決したが、このころにブラック企業の存在を調べるようになった。自分の勤めている会社は自爆営業で悪名高いことを知った。自殺した社員の遺族から訴訟も起こされていた。

体調的に今は無理だがいつか法廷でこのことを追求するつもりで日記の記録をまとめ、自爆営業関係の書類を整理している。

 

(6)選挙への思いがまた蘇ってきた。千葉県のニートは当選しなかった。自分は当選するために少しでも確率をあげたいと思った。「日本を元気にする会」というものに注目した。タリーズコーヒージャパンの松田公太が代表を務めている。

他に山田太郎(表現の自由を掲げてオタク層が票田になることを証明)、おときた駿(ブロガー議員。現都民ファーストの会幹事長)、斉藤理恵(筆談ホステス)などが所属していた。直接民主主義的なやり方をインターネットで推進するやり方が面白いのでコンタクトを取ることにした。

 

(7)「日本を元気にする会」のHPを見たところ、公認を受けたい人はうんぬんと書いてあった。さっそく事務所に電話をした。秘書か事務所の職員が電話を取ったがそっけない対応で「メールで詳しいことを送ってください」とのこと。音沙汰なし。少し経ってから松田公太議員が政界引退を表明。山田太郎議員が離党。

(8)「日本を元気にする会」は既に瓦解状態。政党の公認を受けるのをあきらめる。他に魅力的な政党もない。

 

(9)放送大学の面接授業(主に経済系。日本の労働環境の実態。そしてピケティやウェーバーも少し勉強)を受け始めた。今までは放送授業が中心だった。パニック発作が怖くてなかなか面接授業を受けられなかったから。

だが、仕事もしていないしリハビリだと思って勇気を出して面接授業をいくつか受けてみた。事前に大学側に相談し、先生にも事情を知ってもらったらリラックスして授業を受けることができた。パニック発作は一度も出なかった。

 

(10)放送大学のヨーロッパの障害者政策(主に仏と独)の公開講座を受けた。この研究にはたしか厚労省から予算が出ている。

日本の法定雇用率は2%にすぎない。しかし、伊7%、仏6%、独5%となっている。同じ東アジアの韓国でさえ3%もある。この差はいったい?

また、日本の障害者関係の公的支出はOECD加盟国の30カ国中27位という低さ。自己責任の国のアメリカ(24位)よりも低い。アメリカは対GDP比で1.3%の予算が出ているが、日本のそれは0.6%となっていて順位以上に予算も倍以上の比率。なぜ? 

 

(11)母の墓参りのときにひきこもり支援で有名な藤里町に行ってきた。そこの社協の職員の方に話を聞いた。藤里町でのひきこもりは居場所を求める人は少ない。働く場所を求めているとのこと。こちらとはニーズが違うと思った。

ただ、藤里町のようにひきこもりの人がどれくらい存在するかの方法を入間市で出来るか相談してみた。「自治会単位なら可能かもしれない」とのこと。さっそく、地元の自治会の活動に参加することにした。

のちに選挙活動を手伝ってくれた方と自治会の活動で知り合う。

 

(12)ひきこもり新聞の創刊号のお祝いに参加。自分の知人が記事を書いていたので様子を見にいく。このとき、木村編集長と会うがほとんど話をせず。

(13)木村編集長が地元つくば市から選挙に立候補するという。その手伝いを募集しているというのを聞く。自分も選挙を考えていたので応援にいく。11月のつくばは寒かった。

初日で選挙ポスターを貼りきれず初日で帰るつもりだったが泊まることに。選挙ポスターってこういう風に貼るのかと感心した。実際やってみないとわからない。

ただ、慣れない土地とほとんど話したことがない人ばかりだったので緊張して下痢になった。

 

(14)入間市に帰ったところ、民進党が入間市議会議員の公募をしていることを知る。民進党の関谷まなみ議員は福祉関係のイベントでよく会う人でいろいろひきこもり関係でお話させてもらったこともある。

「日本を元気にする会」はダメだったので民進党でいくことを考えたが……。落ち目の民進党ならひきこもりの手も借りたいはず、と思ったがあまりにも周りの人間の民進党アレルギーがすごかった。

国政と市政はちがうだろうと思うのだけれど同じ感覚らしい。今、思えばここが選挙の当落線上を決めていたかもしれない。投票率が低い市議選では特に。

選挙最終日に関谷さんとたまたま会ったとき、「民進党の公募があったので応募しようと思っていたんですけどねえ」ということを話したら「何で応募しなかったんですか」と言われた。すみません。社交辞令でもそう言ってもらえて嬉しいです。

 

(15)このころ、ようやく減薬することができた。職場の自爆営業アタックによって希死念慮などがひどいことになって服薬量が今までの二倍になっていた。

それがようやく時間をかけて1.5倍に減らせたけど。それでも、心身ともにしんどい。何でこんなに体が動かないんだよ……。

自爆前の自分は、昼は仕事、夜は大学の勉強、週二でテニススクールに通っていた。寛解寸前までいったと思ったんだが。

(16)横須賀市の市議会議員の藤野英明さんという方を知った。鬱病でパニック障害という(自分と同じだ)。精神疾患を公表している、日本で初めての議員かもしれない。勇気をもらえる。また、スペインではダウン症の議員がいることを知った。