ひきこもりそーり

プロこもらー猿。20年ものひきこもりから抜け出したのに勤めた会社はブラックでした。パワハラで再びひきこもりに。社会を変えようと市議選に立候補。ひきこもり新聞、ひきポスに記事を寄稿。

ひきこもりー小学生編

小学三年生のときにいじめられて不登校になった。何が原因でいじめられたんだろ。生意気だったから? 全然おぼえていない。ランドセルにごみをたくさん入れられたり後ろから跳び蹴りを食らわされたり給食のときに着るかっぽう着をトイレに投げ込まれたりとかそんなことをされた。

ある日、登校時間になるとお腹が痛くなった。よくあるパターンだと思う。親も最初は具合が悪いんだと思っていたんだけど、そう何日も続くとどういうことだってばよとなる。先生が家まで来て無理やりオレを家から引きずりだそうとしたのに必死に抵抗した。

 

ただ、小三の反逆児を容認するほど世の中は甘くなかった。朝になると、父親が布団に潜り込んでいるオレの耳元で目覚まし時計のベルを鳴らし続けていた。ジリリリ-!!! というやつ。今でも何のためにやってたのかわからない。ただの嫌がらせ?

父が出勤時刻になるとつぎは学校の先生が自宅に来て家から引きずり出そうとする。防衛ラインは玄関のドア。ここは何とか死守した。世界のパワーバランスが崩れてしまうから。

もう、くたくた。でも、不思議と登校時間がすぎると腹痛が治まる。

 

ただ、夜になると仕事から父が帰ってくる。「なぜ、学校に行かなかったんだ!」と正座をさせられた状態で説教される。学校に行くと約束するまで眠らせてくれない。子どもだから夜の9時とか10時とか眠くて眠くて仕方がない。だから、明日、学校に行きますと約束せざるを得ない。でも、学校に行けない。また同じことの繰り返し。

父親もしびれを切らしたのか夜中に車でオレを連れ出して「学校に行かなきゃここに置き去りにする。それでもいいか?」と脅しをかける。そんなの、学校に行きますと言わざるを得ないじゃん。でも、翌日になると学校に行けないから「この嘘つき野郎!」と怒鳴られる……。

 

しばらくすると、腹痛だけじゃ済まなくなる。手洗いが止められなくなった。手が血でにじむまで洗いまくる。自分でもおかしいと思っているのに止められない。手が痛い。痛いのに止められない。何これ、黒魔術? 何かの呪い?

その他には、自分のつばを飲み込めなくなったとか不思議な幻覚を見るようになった。部屋の上の隅に別世界が映し出されてそれが見えるようになった。ドワーフや妖精のようなものがいた。面白いからその世界をもっとのぞこうとするとその世界を映し出す映像がどんどん小さくなって見えなくなってしまう。

 

親が学校側に話し合って、というか父が学校の言うことに逆らって「子どもの勉強くらい自分が教えられる」と啖呵を切ったらしい(これは母親に聞いたと思う)。

それ以降、先生が家に来てオレを連れ出さなくなったし父親の脅しもなくなったので腹痛や手洗いなどはなくなった。不思議な世界も見えなくなった。ただ、映像記憶ができるようになった。

 

例えば、読んだ本を全部丸暗記できちゃう。母親が図書館で借りてきた本を読んじゃうと飽きちゃうから目をつむったまま、また再読する。この能力のおかげで漢字(読みだけ)は問題なかった。中学にあがるまでにはこの能力が消えちゃったけど。

不登校といってもたまに同級生が遊びに来てファミコンやったり公園で野球をやったりしていた。でも、学校が終わるまでは外に出られない。やっぱり近所の人の目が気になるから。あと、たまに学校にも行っていた。本当にたま~にだけど。オレが来ると授業時間がドッチボールになるとかそういうことを友人から言われて仕方なく行った。

 

でも、ずっとドッチボールをするわけにはいかないから他の時間は普通に授業をするんだ。授業についていけないから寝たふりをする。先生は「寝かせたままにしなさい」と他の同級生に言ってたけど、本当は寝たふりだってことに気づいていたんじゃないかな。

親に東京シューレというフリースクールみたいなところに連れて行かれたことがあるけど、オレには合わなかった。不登校のほうが正しいという雰囲気を醸し出している人たちが多かったからかもしれない。

時代的にあるていどそれを主張しないといけないのかもしれないけど、学校の友人ともたまに遊んでいたからあいつらを否定できないよなと思っていたし、何か面倒くさそうなので行かなくなった。

 

※いろいろ書いたけど、主観的事実であって客観的事実ではないです。日記をつけていたわけでもないし、周囲の人に詳しい聞き取りをしたわけではないので。人の記憶なんて簡単に改竄されると思っています。