ひきこもりそーり

プロこもらー猿。20年ものひきこもりから抜け出したのに勤めた会社はブラックでした。パワハラで再びひきこもりに。社会を変えようと市議選に立候補。ひきこもり新聞、ひきポスに記事を寄稿。

今の自分に不安だから人の足を引っ張る連中

普通から外れると外野がうるさい。いろいろね。インドでキャバクラを始めた沼津マリーさんもそうことを周りに言われて、「こいつらみんな、自分の足を引っ張っている」と思ったらしい。

 

オレもそう思う。こういう連中は、今の自分に不安だから何かやろうとする人に言うんだろうな。人が何しようが別にいいじゃん。何で口を出すんだろ。

昔、オレは作業所に通っていたんだ。今だと就労移行支援B型っていうのかな。だから、最低賃金は適用されない。オレはそこで少しずつ鍛えて一般就労に行こうと思ったんだ。母が死んだのがいいきっかけになって実行に移そうとした。

 

作業所の所長にそのことを言ったんだ。「一般就労を目指したいと思います」と。そうしたら、何と言ったと思う? 「あなたが普通に働けるはずがない」「プライドが高い」とね。

でも、オレは母が死んで良い意味で吹っ切れたんだと思う。「うるせーよ、オレはオレがやりたいようにやる。オレの可能性を勝手に決めるな」と怒鳴ってやった。心の中でね。そこがまだオレの甘いところなんだけどさ。

 

たまたま、時代がオレに味方してくれた。精神障害者も法定雇用率にカウントされるようになった。主治医も応援してくれた。そして、自分の住んでいる市に障害者就労支援センターもそのころにできた。

リーマンショック直後で雇用情勢はかなり厳しい状況だった。パニック障害もあったから都内まで行くのは通勤で無理。となると、地元周辺しかないが求人を出しているところがほとんどない。職を選ぶということができなかった。

 

だけど、まずはどこかに入り込んでいずれのし上がってやると思っていた。厳しい就職戦線だったけど採用されて辞めずに1年が経った。

そして、作業所の所長さんに会ったんだ。どうだ見たかってと言おうと思ってさ。相手は予想外の反応だった。「自分さえ良ければいいの」と言われた。おいおい、なんだそれ。

 

中島隆信の「障害者の経済学」という本がある。こんな例が載っている。たとえば、ある作業所で能力の高いエース級の人がいる。

作業所ってほとんど作業ができないメンバーもいる。でも、みんな工賃は同じ。エースがそういう人たちの分も稼いでいる。

本来なら、エース級の人は一般就労に移ったほうがいいだろ。でも、そのインセンティブがない。作業所からすれば、そのエースがいなければみんなに払う工賃分を稼げない。

下手をすると、作業が終わらず職員がそれを手伝う羽目になる。だから、エースを外に出さずに囲い込みをするようになってしまう。

 

中島さんの本によると、神奈川県かどこかではエース級の人が一般就労にいけるように作業所に助成金を出すようにしたらしい。一人、一般就労すればお金が出るというように。

この本は古いので今はどんな仕組みになっているかわからない。上手く一般就労に移れるような仕組みに変わったのだろうか。

 

姉と弟。二人の同居でニートはなぜ「治った」のか? 【対談】精神科医・斎藤環×マンガ家・沼津マリー/後編 | ダ・ヴィンチニュース