わりと人生が詰んだひきこもりの備忘録

さとう学。20年ものひきこもりから抜け出したのに勤めた会社はブラックでした。パワハラで再びひきこもりに。社会を変えようと市議選に立候補。ひきこもり新聞、ひきポスに記事を寄稿。

パワハラ・自爆営業の件で弁護士事務所に行ってきた(続編)

法律事務所へ行って弁護士と相談した話を書こうと思う(昨年の話)。

 

オレはボランティアのNさんと2人で法律事務所に行った。相手は弁護士2人。元裁判官の男性と若い女性弁護士。結論から言えば、裁判に勝つというのは難しい。こちらに立証責任があるから特にね。

女性弁護士が言ってたけど、ボイスレコーダーで相手のパワハラ発言を取るのがかなり効果的らしい。彼女が受け持っている案件でそういう例があって記者会見も開いたのらしい。あるテレビ局がその音源を早速ニュースで流したらしい。

これは公にしたことだから守秘義務を破ったことには当たらないからオレたちに話してくれたんだけど。

 

オレの働いていた職場は、月に1~2回くらい持ち物検査があるんだよ。スマホも持ち込んじゃいけない。だから、パワハラ発言を取れない。

あとでボイスレコーダー機能付きボールペンが楽天などで売っていることを知って買ったんだけどね。いろいろ探せば秋葉原でスパイが使うようなボイスレコーダーが売っていると思う。

オレはね、パワハラに合っている最中にいろんな人に相談した。でも、全く役に立たなかった。それどころか、害になるようなことしか言われなかった。

初めから弁護士に相談するべきだった。そして、用意周到に上司の発言を録音して裁判を起こすべきだった。

 

思えば、選挙のときもそうだった。選挙は甘くないだの、金が数百万かかるだの、嘘ばかり言う人しかいなかった。こういう人たちはイメージでものを言っている。

過去のデータを調べれば当選確率を割り出せるし、選挙資金がどれくらいかかるかは選管に開示請求すれば見られる。

オレが選挙が終わったとき、収支報告書を細かく書いて提出した。選管の人に聞いたんだよ。他の候補者の収支報告書も見られますかと。「はい。そのために提出してもらっているんです」と言っていた。

 

2年前くらいに選管に地元の市議の収支報告書を見せてくれと頼んだことがあるんだけど、「個人情報なので無理です」と言いやがった。公費も使っているのにおかしな話だなあと当時は思ったんだが。

あいつ、何も知らなかったのか面倒だったんだと思う。

市の選管がダメなら県の選管、それがダメなら総務省に問い合わせてそいつを問いつめてやればよかった。何が言いたいかというと、人の言うことを簡単に信じるな。自分で裏を取れってことだと思う。

 

でね、裁判も同じだと思うんだよ。みんな、同じことを言う。お金も時間もかかると。この人たち、みんな裁判を経験しているのかね。イメージでモノ言ってんじゃないだろうか。テレビの見過ぎだろ。

弁護士さんに裁判を起こした場合にオレは裁判所に何回くらい顔を出すのか聞いたんだよ。一回だって。たった一回。あとは双方の弁護士が書類でやり取りするのが基本らしい。口頭弁論なんて言っても原告も被告も裁判所に来ることはほとんどない。

 

お金だって相手に請求する慰謝料の0.8パーセント。だから、20~30万。誰だよ、何百万もかかると言ったのは。

弁護士さんに言われたのは、裁判になるとあることないこと相手から言われることは当たり前だと。例えば、相手の暴力でPTSDを患ったと主張しても相手の弁護士からあなたの育った家庭環境が悪かったんじゃないですかとかね。

そういうことがあるから、ただでさえ佐藤さんのメンタルが弱っているのにさらにダメージを受けないか心配だと。

 

まあ、それはわかる。でも、たぶん本当のところは弁護士さんはオレの裁判を引き受けたくはないと思うんだ。それもわかる。経済合理性に基づけば当たり前の話だと思う。

でも、一方で弁護士という職業上の倫理観も求められちゃうから苦しい立場だと思う。

裁判で大変なのは弁護士と裁判官なんだと思う。調停だと本人が行かないといけないけど、裁判はほとんど行く必要がない。

弁護士さんは膨大な量の文書を書かなくてはいけない。オレがやるのはそのチェックだけ。裁判官も膨大な数の仕事を抱えている。

 

となると、双方の弁護士からすればさっさと仕事が終わらないと成功報酬ももらえないし、裁判官もいつまでも同じ裁判にかかりきりでいたくない。だから、和解を勧める。

これはオレの想像だから実際とはちがうかもしれんけど。でも、実際やってみないと裁判とはどういうものかわからない。選挙と同じでほとんどの人が未知の世界なんだと思う。

 

「原告が立証責任を問われるのにたとえばパワハラで自殺した場合、ボイスレコーダーで録音されていないのに原告側に有利なような気がするんですが」と元裁判官の弁護士に聞いたんだ。

それは確かにそうだと。裁判所としても人が死ぬと重く捉えると。でも、佐藤さんに死んでくれと言っているわけじゃないですからねと笑っていた。不思議な世界。

痴漢の冤罪もそうだよなあ。痴漢されたほうに立証責任が生じるんじゃないかと思うんだが、あれはどうやって立証するんだろと前から不思議だった。

 

とりあえず、自分の考えをまとめてみる。

(1)自分は、違法行為をしている会社を許せない。訴訟を起こすことで少しでも世の中を変えていきたい。

これが一番大きいな。

(2)裁判を起こすことによって会社側に訴訟リスクを意識させ、未来の被害者を減らす

これもあるな。

 

金はどうでもいいんだよと言いすぎたせいか、あとでボランティアさんに「あまりお金はどうでもいいというのはちょっとと思った」と言われた。

結局は、精神的苦痛にしてもお金で換算しなくてはいけない。となると、お金を求めないということは精神的苦痛が少ないということになりかねない。また、弁護士さんからしても儲からず面倒な仕事だと認識させてしまう。お金が発生するからこそ責任が生じる。

これは確かにそうだなと反省した。

 

あとは、自分に裁判を起こすことによって何か得るメリットがあるか無理やり考えてみた。

■裁判の流れがわかる。あまり人が経験していないこと。法治国家に住んでいるのにムラの掟に従うつもりはない。
そのためには、裁判の仕組みもおぼえたい。また法の矛盾も肌で実感できるかもしれない。

■弁護士の活用法をおぼえられる。今までは弁護士とは遠い存在だと敬遠していたが、むしろ何かトラブルがあれば頼れる。結果的に、経済的・精神的損失を最小限に抑えられるかもしれない。

 

クールダウンの期間を設けたけど、やっぱり裁判しようと思った。

あと、余談だけど女性弁護士さんに「○○速読教室に通っていませんでしたか? 僕も通っていたんですよ」と尋ねてみた。

「そうそう!」
「あの速読教室、司法試験の受験生が多いんですよねえ」と僕

「知る人ぞ知る学校ですもんね。私もあの速読教室に行くとき以外はほとんど家の中で司法試験の勉強していましたよ。それこそ、ひきこもっていました(笑)」

「やっぱり、ロースクールに通ったほうがいいんですかね」
「絶対、そっちのほうがいいですよ。」

何かオレが司法試験を目指していると誤解されてしまった。

 

速読話で盛り上がりすぎて相談時間が60分なのに90分近く話してしまった。

それなのに相談費用が10800円。弁護士2人相手にこの費用ででいろいろ聞けるんだから安いと思う。ボランティアさんも「こんなことを言うと不謹慎だけど面白かった!」と言ってたのもわかる。

帰り際、弁護士業界も大変だという話を聞いた。何か儲からなそうな案件で申し訳ないけど…。でも、自分も今後仕事で弁護士さんを頼りそうな気がする。

 

あと、自分を弁護士さんに印象づけることができたのは大きいと思った。速読つながりって普通ないだろ。ボランティアさんにあなたはそういう不思議な縁が多いわよねと言われた。

たぶん、いろんなところに勇気を出して顔を出しているからだと思うけど、たしかにそういう不思議なことがどんどんある。

裁判をやるとしたら期間は、1年かそれよりちょっとかかるかなあと言われた。意外と短いと思った。まあ、控訴とかやるとそれが伸びるかもしれんけど。