自爆営業ひきこもり

プロこもらー猿。20年ものひきこもりから抜け出したのに勤めた会社はブラックでした。パワハラで再びひきこもりに。社会を変えようと市議選に立候補。ひきこもり新聞、ひきポスに記事を寄稿。

精神障害者を雇用をしている会社の見学にいった話

数年前、「障害者雇用を増やす何とか協議会」のメンバーたちで精神障害者を雇用をしている会社の見学に行ったことがある。

 

自分もなぜか当事者代表のメンバーに選ばれていたのでついていった。精神障害者の雇用を考えている企業関係者の方も来ていた。

 

見学先の会社の従業員数は50名ほど。社員とパートの比率は、1:2だった。Aさんという方を障害者雇用で雇っている。

 

Aさんは電車に乗れず、そして鬱病を発症した。働いても長続きがしなかったという。その会社の部長さんが親から相談をうけてAさんを会社に受け入れたが人間関係がうまくいかなかった。

 

どうもAさんは人の悪口がすごく苦手だったみたいで。そこで会社は悪口を禁止した。文句があるなら直接部長さんに伝えるように会社全体を意識改革したらしい。

 

Aさんは、1年、半年、3ヶ月、1ヶ月と休職しながらもその休職期間は徐々に短くなり、今ではフルタイムで働いている。この調子が続けば、来年あたり正社員になるそうだ(もうなっているのかな)。

 

Aさんをきっかけに統合失調症のBさんを障害者雇用として雇った。

 

当初、従業員たちは戸惑った(刺されるんじゃないか。襲われるんじゃないかという偏見があった)。そこでハローワークに相談したところ、職員から「この人たちは医者から就労許可が出た人だから大丈夫」とアドバイスをもらって安心したという。

 

会社は、社員に対して鬱病や統合失調症の研修をおこなうようになった。研修をうけた社員が、パートさんに病気の特徴を説明をした。

 

AさんやBさんは、他のパートさんと同一賃金だってので当初反発があったらしい。しかし、会社がパートさんたちを説得し、理解を得た。

 

Aさん、Bさんの病気のことは全従業員にオープンにしている。そうじゃないと誤解を生むのでお互いにとってよくないから。

 

Aさんたちの仕事の悩みは会社側で調整できるが、プライベートの悩みはどうにもできないので障害者就労支援センターの存在はありがたいとのこと。(僕もそうだったからよく理解できます…)

 

部長さん曰く、「障害者というと軽作業のイメージがあるがそれには抵抗がある。特例子会社はちょっと……。健常者と一緒にやるのがお互いの成長につながるんじゃないのか。そして、偏見も減るんじゃないか」

 

Bさんの課題は、指示待ちになっていること。部長さんから自分の判断で動けるように提案したところ、少しずつできるようになっている。

 

Bさんのもう一つの課題は、作業が遅い(そのぶん正確だが)。その原因を調べるとミスが怖くて何度も作業を確認しているから。

 

1回の確認でもミスがないことを社員の立ち会いの元で納得させる。1回確認に慣れて作業スピードも早くなったという。

 

Bさんの勤務時間は、契約上は8:20~14:00(週4日)だが、体調がいいときは16:00まで延ばしている。

 

大企業が障害者雇用するときは、就業規則の関係で特例子会社を別に作ることが多い。どうしても精神障害者の場合、通院日があったり休職をすることが他の社員より多いので難しい。


今回、見学した会社は従業員が50名ほどだったこともあり、就業規則を変えずに対応できたようだ。

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※このチラシはいずれ市役所か公的機関を中心に置かれると思う(現在は置かれていないかも)。

 

※「障害者雇用を増やす何とか協議会」は活動停止中。売り手市場だから?

 

※売り手市場ではあるが、障害者就労支援センターによると、登録しているメンバーで働けない人が多いという。それもこのセンターだけでなく、近隣の自治体でもそんな話を聞くらしい。企業側のハードルがあがっているだろうか。